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Calabresi [...] - ... (FRESCO

resize0176.jpgCalabresi [...] - ... (FRESCO "YU")
Weight Width
(min)
Width
(max)
Height Bore Depth Shank Stem LOA Airway
37g 36mm 36mm 48mm 20mm 41mm 42mm 62mm 132mm 123mm
Left
Calabresi
IMPORTED BRIAR
Right nil
Bottom FRESCO
"YU"
Top nil
Stem C



resize0180.jpgCalabresi ト云うブランドはフロリダの喫煙具関連輸入商社が米国で販売している廉価パイプ(所謂ドラッグストア系とは違う様だが)で、此は北米長期出張中の友人が休日余りにも暇だったのでたまたま入ったシガーストアで興味本位から購入し、何度が試してみたがやはりパイプに向いていないと死蔵させていたのを、預かる、ト云う名目で入手した。ローテーションに困っていた時分は随分と重宝したが、ラッカー仕上も微妙に安ッぽく、火皿は深く沢山煙草は詰められるのだが、特に旨いト云うワケでもナく、咥え心地も野暮っタく、要は「悪くはナいけど世の中にはもっと良いパイプがある」と思わせるつまらないパイプだった。


resize0179.jpgresize0172.jpgそんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たのだ手数料二万円程掛けて碓井氏にフレスコ模様を彫って貰ったのだ。全くの白木に剥かれて三年程で(汚れ等もあるだろうが)かなりの飴色に変色してきている。で、結果から先に申し上げると、彫る前、彫られた直後、現在、その味に対しては一貫して変化は無い。通気性や冷却性能云々にツイては、確かに大切に扱おうとする分慎重になるが故スロースモーキングになる結果としてのクールさはあるのだろうけど、彫り単体からその性質や性能は全く確認出来ない。通気性や冷却性能を本当に求めるのなら火皿にキャブレタをそこいら中に開けるか、それこそ火皿内や煙道をこそ彫るべきだろう、と。


resize0183.jpgresize0178.jpg勿論だからト云って全部駄目だと主張したいのではないので誤解のナき様。元のシェイプを忘れさせない輪郭を残しながらその細部に渡るディテールは本当に綿密で、一定のリズムを保ちつつ、時に幾何学的に続いたと思えば、ハたマた有機的なうねりを見せる複雑な文様は、何時間眺めていても飽きが来ない素晴しい仕上りだ。


resize0182.jpgresize0175.jpg元あった刻印も記録の意味で事前に撮っておいたが、この彫りに。シーコーラル、ト云うよりもむしろ恐竜の皮膚の様な、柔らかい印象と強固な印象を内包し合いつつもお互いを相殺してしまわない面妖な仕上のシャンク。


resize0174.jpgresize0169.jpg届いた直後は若干ステムルースな状態になっていたのだが、これは塗装(今も若干その赤い下地がステム接地部分に見える)を一旦落す過程が関係するのだろうか。使っているうちに知らぬ間にタイトに戻っていったが。ヒールに一部スムース面を残し、そこにグレード "YU" の刻印が打たれてある(持ち込みは全部そう?)。


resize0171.jpgresize0170.jpgt に見えなくもない "C" のロゴの打たれたステムのリップは、どうにもボテッとしていて長時間咥えていると疲れる。廉価故かモールド故か O メソを掛けると全体的に緑色に変色し、また長期間日光に当っていたのかその下から茶色が浮き出て、研磨が大変だった。


resize0173.jpgresize0184.jpg何の変哲も無い、馬鹿みたいに真っ赤に塗られてラッカーで仕上げられたテカテカしたダケのパイプが、これ程迄に面白い仕上になった点に於いては、支払ったモトを取って十二分に上回っている。


resize0177.jpgresize0181.jpg思うにフレスコを含むシーコーラル(及び白木一般)はそのマーケティングに失敗しただけ、ト云うか、有りもしない性能や機能性にばかり言及が集った結果、集ったは良いがそのどれもが皆再現性も科学的根拠も無いが故、現在の様な状況に至っているだけで、最初からその模様の美しさや面白さそして経年変化の楽しさにのみ注力すれば、もっと世に広く知られる事と成っていたのではないだろうか。味のみに焦点を絞れば、不味かったものが何かを加える事(又は 7g 程削り落す事)によって劇的に旨い方へ針を振るワケが無いのは当然の事で、不味かったモノは(概プラセボで)やや不味くなくなるだけだ、ト云う点さえ外さなければ、十分楽しいパイプだと思う。


本件の碓井氏への依頼は二〇〇四年の事であり、また、持ち込み依頼はユーザとのトラブル等から二〇〇五年十月以降は一切断っている様子である事、追記しておきます
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COMMENT

 
大胆なテーマ(笑)を扱ったエントリ、ご苦労様です。

自分はラスティックやサンドブラスト、白木パイプのラジエーター効果の存在を強く疑問視しています。
また仮にラジエーター効果なるものが存在するとして、いわゆる「クール&ドライ」になったとしても、それが即美味いパイプに繋がるわけでもないと思います(クールネスとドライネスは味の一側面に過ぎず、あって嬉しいものでありこそすれ、パイプの味わいの個性にはほとんど影響力を持たないと考えます)。

国内ではまだこの「クール&ドライ」を味わいの優劣の根拠とみなす考え方が支配的なのは残念なことであると言わざるを得ません。「ホット&ウェット」でも美味いパイプが存在することは、この考え方に対する有力な反証になると思います。

まあ喫味については置いておくとして、Sasieniのラインカービング、Castello Searockのラスティックテクスチャと同様に、個人的にはフレスコのカービングは(オリジナルのシーコーラルのものとも一味違った)実に素晴らしいものだと思います。ただこれが単純に<美的な側面>だけで確固たる評価を得ることができなかったのが当時の国内のパイプスモーキング界の限界だったのかもしれません。
問題点(と敢て挙げるなら)は結局諸手を上げて根拠も無しに賞賛するか、手に取りもしないで駄目駄目と拒絶するか、の二極化しか無かった、って所でしょうか。

賞賛する方はする方で、その賞賛に至った経緯やポイントオブリファレンスをもっとワカりやすく、「如何に如何なるバイアスもかかっていないか」を明確にすべきだったでしょうし、拒絶する側も、拒絶するなら黙ってりゃいいのにテンデ別の点に於て何の生産性も無い非難や批判を繰替えしていたワケで。嗜好品ですから、中庸を努める必要など無いですが、せめてどういった経緯でそこに至ったのか、モノを云うならソコを云うべきだったろうに、今振り替えってもことフレスコに関してはそういった「意見」がわかる状態の「モノ云い」は見当りません。あるのかもしんないけど知らないw

「クール&ドライ」についても、それが必ずしも直接短絡的にパイプの優劣(そう語られる際は不思議とそこに詰めた煙草が何であったかについて同時に語られる事は少ないのもアレですが...)に繋がるワケでも無いんだな、「ホット&ウェット」でも旨いと感じさせるパイプがあり、まただからこそベストマッチする煙草があるんだな、としてしかしこれはもう喧伝して歩いても仕方無く、あくまでも個々人の経験則による物だと思うし。

確かに「当時の国内のパイプスモーキング界の限界」だったのかもしれません。ちゅーか、今見渡しても、結局似た様な事で似た様な賞賛と拒絶の二極化でしか話題性が持続し無い点では、たった数年では結局あまり変われ無いんだなぁ、と思いますw

追伸: 和田勉逝っちゃたスマソ
>和田勉

shuさんLPの和田勉は初めてでしたっけ。
なら1本は吸っとくべきかも。

うpするとき刻印は鮮明にキボンヌ。
最近あの時代の(おそらく20-30年代)の
和田さんに少々興味が出てきたので…

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フレスコを描いたフレスコ画フレスコ (fresco) は「新鮮な」を意味するイタリア語。西洋の壁画などに使われる絵画技法。または、その技法で描かれた壁画。(イタリア語では技法または壁画を指す場合はアッフレスコ affresco)。壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ「フレスコ」

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まとめ
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