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John Calich [82/011 (1982)] - (egg)

resize5455.jpg John Calich [82/011 (1982)] - (egg)
Weight Width
(min)
Width
(max)
Height Bore Depth Shank Stem LOA Airway
77g 37mm 44mm 58mm 21mm 47mm 47mm 77mm 147mm 132mm
Left
CALICH
HAND MADE
82
011
Right nil
Bottom nil
Top nil
Stem (silver dot)



resize5447.jpg resize5448.jpg resize5450.jpg 

Calich の、うーんと、egg で好いのかな、兎に角、氏の没後、本人が私用に使っていたパイプがエステートとして出されていたモノで、謂わば遺品みたいなもんか。スタンプの構成は近年のものとは若干違っているが、上部の "82" は一九八二年製を表しているトの事。4E や 5E といったグレード(サイズ)表記導入前だからだろうか、下部には "011" トだけ打たれてあるが、コレはシリアルナンバか何かだろうか。


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去年の死去に至るより遡って二〇数年前のモノとして、確か四〇代からパイプの製作を始めたトどっかで見たので、パイプ作家へと転向してから一〇年程経った頃だろうか。ボウルトップのみスムースとして残すスタイルや、独特のステムのカット形状など、後年のものにも時折見られる特色が既に備わっている。このステムも、ボトムハーフサドルでさらにサドル自体もさらにハーフの深さでカットされているト云う独特のスタイル。


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チャンバーの容量や内径を含む全体的なサイズからするとやや細めの煙道。リップのスリットも低く浅いので開口部全域が狭く感じ、使っていると、何か詰まっている様な感は否めず、少々残念。しかしベント角が丁度好い塩梅なのか仰々しいボウルサイズの割には咥え心地は安定している。


resize5458.jpg resize5454.jpg resize5459.jpg 

ソレは置いといて(<いいのか)、にしてもこのラスティックったらもう。深く、浅く、と綿密にパターンを変えながら全体に施され、下地の赤茶と表面の黒のステインの濃淡と相俟って、かなり有機的ト云うか独特で愛嬌のある表情を持っている。シャンクのみパターンが直線的なラスティックの交差になっているのは試験的なモノなのだろうか、この、スムース+ラスティック+直線交差、の三つのミックスはあまり後年のモノには見られない。見てないダケかもしらんけど。


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ちなみに今回はシェラックを使わずに Paragon Wax を塗り付けた後でネイルブラシで磨く、ト云う方法を使ってみたんだけどどうでしょう。色々な形状がある中から画像の様に挟み込める形状のモノを選んでみたワケだが、お陰で余剰分剥離と磨き上げもラクラクで仕上げ。かためのハブラシだとかフライパン用なんかのナイロンブラシでも好いみたいですが。


resize5461.jpg resize5462.jpg resize5460.jpg 

別の角度からのボウルの表情の画像で伝わるかどうか微妙だがしかし、シェラックでテラテラに光らしたモノとはまた違う、非常に深みのある光沢で、黒いステインが好く映える。明る目のステインによるフィニッシュのモノだとどうしても汚れを吸着してしまうので注意しないとアッート云う間に薄汚れてしまうから、そう云ったモノにはシェラックでコーティングしてしまう(実際 tanblast 等を得意とする作家の多くは薄めのシェラックでコーティングしているとか)のも好いのだろうけど、黒ならばむしろこの方が、磨き込む事で下地の赤や茶色が薄らと出てきたりするので好いかも。


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閑話休題。遺品としての性格が強いのでバイアスばっちりで味云々はアレとするしかナいが、強いて云うなら、やや重めで若干ドライ寄りなのに煙道が細い故か酸い方に近い味が強く出る傾向がある。が、コレは割とドの Calich にも云える傾向である、ト云う気もせんでもない。そう云う意味ではもう何年も前からスタイルは完成されてたワケだ。


resize5466.jpg そう考えれば煙道やリップ等、自分自身の好みと若干噛み合わない部分があったトしても、そう残念な話ではないのか。しかし、出来る事ならば、もっとちゃんと「こうして欲しい・ああして欲しい」と口煩く伝えたかった。そうか、もうそれだけは叶わない、ト云うのがいっとう残念なのか。


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[5E (2007)] - ... (egg)

resize4779.jpg JOHN CALICH [5E (2007)] - ... (egg)
Weight Width
(min)
Width
(max)
Height Bore Depth Shank Stem LOA Airway
52g 26mm 43mm 50mm 19mm 42mm 45mm 67mm 152mm 127mm
Left
CALICH
HAND MADE
MADE IN CANADA
07
5E
Right nil
Bottom nil
Top nil
Stem (silver dot)



resize4773.jpg resize4774.jpg resize4775.jpg 

惜しまれながら今年六月に世を去った Calich の遺作。シェイプとしては、upside down egg とかになるのかな。どっちが upside かの話は置いといて。今迄なかなか自分の琴線に触れるシェイプと出会えず、いつの日かポンチ絵でも書いてコミッショニングのリクエストしたろ思てたんだけど、結局その機会も無し、あーあ、と最後の出荷分を眺めていたら、これがドンピシャで、速攻で注文した。


resize4772.jpg resize4786.jpg 以前からアスベストに拠る健康被害に苦しんでいたらしく、また今年の始めに心臓の方の大きな手術をして以来体調が戻らなかったそうで。刻印の "07"、つまり二〇〇七年が製作として最後の年になるトの事。



resize4769.jpg resize4770.jpg resize4780.jpg 

ステムの方は、最終の仕上げ迄手が回らなかったのだろうか、所々粗さが残っている。が、七九歳の大先輩に向かってそんな些細な事、ね、云えないでしょ。ていうか、自分が将来七九歳でちゃんと仕事出来るか、て話スよ。幸い道具は揃っているので喜んで仕上げさせて貰うた。


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注文の際に参考にした画像からは好く判らなかったのだが、妄想通り、シャンクの上部はダイヤモンドの二辺で、下部は丸く緩やかな R のついたラウンドで、ハーフサドルのステムにばっちりマッチしていて格好好い。実は最近こういうちょっと変わり種のシャンク(か逆に上部がラウンドで下部がダイヤモンドの二辺)と egg (tomato でも可)の相性について考えていた処だったんだけど、お脳のキャパシティに限界があって、実際に触らないとどんなもんかまったく想像出来ないで困っていたんだが、それがいきなり現物として現われたので、驚いた。想像通り、好い。


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単色なのでコントラストはハッキリとは出ていないが、明るいオレンジのステインの奥からの発色は、角砂糖が光る様に交差して格好好い。ヒールからシャンクにかけてのバーズアイの目の詰りも好い。トップがやや重いかもと思っていたが咥えてみるとベント角の好影響かまったくストレスを感じさせず、ヒールに向って窄むカーブは手への納まりも手触りも好い。


resize4778.jpg resize4776.jpg resize4781.jpg 

特別な curing を施している話は聞いた事が無いが、鋭角でエッジの効いた輪郭とツンと上に真っ直ぐ伸びる感じの芳香が特徴ト云えば特徴で、狙って出たワケではナい結果を以ってして curing て呼んじゃならんのだけど、Calich はどれもその傾向がある様子。Vesz にも同じ向きがあるけれど(あちらは芯がもっと太いが)、カナダの気候がそうさせるのかな。まぁ、この火皿いっぱいに氏の今迄の功績が詰まっているのだ、と思えば旨く感じて当然か。


A bowl in his honor.


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まとめ
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